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短絡的


「短絡的」という言葉は、「物事の本質や筋道を深く考えずに、原因と結果などを性急に結びつけてしまうこと」を意味しています。

何か問題が起きたときなんかに、決まりきった方に当てはめて、「こうだからこう」と単純に結論づけてしまい、その時の状況や周りの環境など、様々な条件やパターンを考慮しないのは、「短絡的」と言えますね。つまりは、論理的な考え方をせずに、何の根拠もなく原因や結果を断定づけることを、「短絡的」といいます。

「短絡的」の類義語についていくつかご紹介してきましたが、今度は逆に「短絡的」という言葉の対義語について見ていきたいと思います。早速ですが、「短絡的」という言葉の対義語は一体何かというと、一つ目は「慎重」です。正直な話、「短絡的」という言葉の対義語と明確に言えるものはなく、最も「短絡的」という言葉の対義語に近いとされるものが、この「慎重」という言葉です。「慎重」という言葉の意味はというと、「注意深くて、軽々しく行動しないこと。また、そのさま」という意味です。

もう一つの「短絡的」という言葉の対義語はというと、「内省的」です。「内省的」という言葉の意味はというと、「自分自身の心の内側をよく省みるような性格や性質」という意味です。

つまり、「慎重」と「内省的」というこの二つの言葉は、すぐに結論付けるのではなく、様々な情報や知識を交えながら思考したり、また一度結論付けたことであっても、本当にそれが正しいのかを自分の中で問いただし、振り返って思考しなおしたりすることを言います。

「短絡的」な思考をする人の特徴・性格

「短絡的」な思考を日頃からしてしまいがちな人に共通する特徴や性格の一つ目はというと、「何事にも楽観的な思考で臨む人」です。

楽観的な思考というのは、決して悪いことではありません。しかし、楽観的な発想というのは、「短絡的」な思考に少し近いんです。

「楽観的」とは、「たとえ想定外のハプニングやトラブルが起きたとしても、深く考えずに何とかなるだろう」と考えることです。

つまり、あらかじめどうにもならなかったときのことを全く考えない、様々な条件や環境によって変化することを考えない。つまり、それは「短絡的」思考につながります。

こうしたタイプは、物事に対してしっかりと向き合っていないことが多いです。そのため、思いも寄らないミスを誘発してしまうことも多く、周りの人達に迷惑をかける機会も多くなってしまいます。ちなみに、「楽観的」や「短絡的」な思考や性格というのは、「能天気」という言葉に言い換えることもできます。

突拍子に行動する

「短絡的」な思考を日頃からしてしまいがちな人に共通する特徴や性格の二つ目はというと、「突拍子に行動しがちな人」です。「短絡的」な発想というのは、思いついたことをすぐに実行に移してしまうため、そのような思考の持ち主は、ときに突拍子もなく行動することがあります。

一般的な人であれば、何か物事に挑戦しようとするときは、まずはそこに至るまでの筋道やそれに沿った計画を立ててから実行に移しますよね。しかし、「短絡的」な人というのは、色々な観点から思考するということをしないため、急に行動に移すということが多いです。

すぐに行動に移すことは、悪いことではありませんが、前もって考えることをしないというのは、それだけ視野が狭くなってる証拠でもありますし、あらかじめ過程を想定していないことが多いため、必然的にミスも多くなってしまいます。

人の意見をあまり聞かない

「短絡的」な思考を日頃からしてしまいがちな人に共通する特徴や性格の三つ目はというと、「周りの意見をあまり聞かない人」です。

「短絡的」な人というのは、自分の考え方に固執し、その思考パターンでしか考えることをしない人、つまり周りの意見を取り入れるといったこと積極的にはしない人とも言えます。

そのため、かなり視野が狭くなりがちです。そして、周りからの意見やアドバイスを上手く活用しないため、他の人よりも情報量や知識が少なく、その分過程の中で想定外の出来事が起こったとしても、それに対する対応力はかなり低くなってしまいます。

「短絡的」な思考の改善方法

「短絡的」な思考を直すためには、「まず最初に結果や目標を達成させるための選択肢やパターンをいくつか挙げること」です。

目標を設定したり、何かに取り組もうと決めたのであれば、いきなり始めるのではなく、まずはそれを達成させるためにはどのような過程を踏めばよいのか、その選択肢やパターンをいくつかノートに書き出してみたりすることが大切になってきます。

日頃から、そのような意識を持って生活を送ることで、自然と「短絡的」な思考ではなく、より論理的な思考をするようになります。

「短絡的」な思考をしなくなると必然的に失敗することは減少する

「内向的な性格」の人の長所と短所・変える方法・仕事で活かす方法

内向的な性格というと、消極的、神経質などコミュニケーション能力低いと勘違いされやすいです。しかし、内向的な性格を上手く活かせれば、ストロングポイントにもなります。今回は、内向的な性格の長所短所と、どう活かせば良いのかについて紹介します。

内向的な性格で悩んでいる方へ

あなたは内向的な性格を自分の短所だと思い込んでいませんか?

自己アピールが苦手で人前で上がってしまったり、自分の気持ちをうまく表現できずに誤解を受けてしまったり、人間関係において深刻な悩みを抱えているかもしれません。明るく外交的な性格の人がうらやましいと思う場面は何度もあることでしょう。

しかし、性格が内向的であることは決して悪いことではありません。むしろ内向的な性格はビジネスシーンでも大いに活かせます。積極的な性格になろうと無理をしなくても、ちょっと方法を変えるだけで人間関係はずっと楽になるのです。まずは内向的な性格のメリット・デメリットを知っておきましょう。

内向的な性格の短所とは?

内向的な性格というと、「口下手」「無口」「引っ込み思案」「あがり症」「ネガティブ思考」「消極的」など、どちらかといえば世間ではマイナスイメージのものが多いですよね。引っ込み思案で仕事のチャンスを逃してしまったり、気になる異性にアピールできなかったりすることもあるかもしれません。

内向的な性格の人はこうした壁にぶつかり、いろいろな場面で苦労しているはずです。特にビジネスシーンでは人とのコミュニケーションが重視されるため、仕事がうまくいかずつらい思いをすることも多いものです。このような短所を克服するために、外交的な性格になろうと努力している人も少なくありません。

内向的な性格も立派な個性

内向的な性格は世間ではネガティブなイメージを持たれがちですが、人の性格は持って生まれたもの。体格の違いと同じように、性格の違いに良し悪しなどありません。あなたの立派な個性なのです。

短所を改善しようと努力する心構えは大切ですが、持って生まれた性格は簡単には変えられませんから、まずは性格ではなく方法を変えてみましょう。人とのコミュニケーションも、ちょっとやり方を変えることで案外うまくいくものです。内向的な性格でも考え方、やり方を変えるだけで人付き合いはもっと楽になるのです。

内向的な性格の上手な活かし方を以下に紹介します。

①無理に明るく振る舞うのは逆効果

口下手な人が自分をできるだけよく見せようとして、急に明るいキャラクターを演じても、無理をしているのが何となく分かってしまいますよね。とってつけたように明るく振る舞ったとしても、見る人が見れば偽りの仮面はすぐに見抜かれてしまいます。笑顔がぎこちないと相手が感じてしまえば、今後心を開いてもらうのは難しいかもしれません。

相手に信用してもらいたいと思うのであれば、自分を着飾るのはやめましょう。すべての人が明るい性格の人を求めているわけではありません。普段の自分のままで接してみると、案外相手も普通に接してくれるものです。そうすれば自分自身も楽になりますし、心から打ち解けられる相手と出会えるでしょう。

②人を笑わせようと頑張らない

人とのコミュニケーションにおいて、笑いは大きなウエイトを占めています。しかし、内向的な人が面白い話ができるようになりたいと思ってどんなに練習しても、上手に話せる人の巧みな話術にはかないません。

できないことよりも自分ができることに注目しましょう。人を笑わせることはできなくても、真面目で相手の話をよく聞く人は信頼されます。人を笑わせる役割を無理に担おうとするのではなく、いっそ真面目なキャラクターを貫くと決めてしまえば、無理に笑わせようとしなくても会話は成り立ちます。

ムードメーカーの役割は他の人に任せましょう。面白い話ができるというのは、単なるコミュニケーションの要素のひとつにすぎないのです。それができないからといって、あなたの話がつまらないというわけではありません。むしろ仕事の場では、人の話をきちんと聞くことのほうが重要です。

③相槌やリアクションを意識する

話し上手になれないのなら、聞き上手を目指しましょう。話すのが苦手な人はみんな聞き上手かというと、必ずしもそうではありません。「何を話すか」ということばかりに意識が向いてしまい、相槌やリアクションを忘れてしまっている人も多いのです。

聞き上手な人は、相手の話に相槌をうまく挟んでいます。自分の言葉に対して「なるほど!」「そうだね!」というようなリアクションがあれば、気持ちよく話ができるものです。会話を弾ませるためには、言葉だけでなく体を使ってリアクションするのもおすすめです。「話しやすい人」という印象を持たれやすいので、ぜひ意識してみてください。

内向的な性格の人の長所

内向的というと、ネガティブなイメージが先行しますが、内向的な性格をしっかりと理解することで、ストロングポイント変えることもできます。内向的な性格の長所は以下です。

①口下手だからこそビジネスで信用されやすい

内向的な性格の人の多くは口下手なことで悩んでいますが、仕事では自分でも気づかない大きなメリットがあります。それは信用されやすいということです。
例えば営業の場面で、話し上手な人と口下手な人の2人の社員がいたとします。流暢なトークで商品の説明をする社員は、話す本人は気持ちがいいかもしれませんが、聞く側にとってはそうとも限りません。むしろ口がうまいので「騙されまい」と身構えてしまうことも…

一方、話すのが下手な社員のほうは、確かに聞きづらい部分もありますが、言っていることに対しては信用度が高くなります。真面目で聞き上手となれば、お客様から信用されて商品を買ってもらえるかもしれません。

内向的だからこそ言葉の重みが違うのです。口下手なほうが気持ちが伝わり、相手にプラスに受け止められることもあるということを知っておきましょう。



②ネガティブ思考・神経質な性格でミスを防げる

内向的な性格の人の特徴として、「ネガティブ思考」「神経質」が挙げられます。その性格も、実は仕事で活かすことができます。悪いことばかり考えてしまうということは、最悪の事態を想像できるので、リスクを回避する能力が高いといえます。

例えば、プロジェクトを立ち上げたときに想定されるリスクに対して対策したり、納期が遅れた場合に備えて在庫を余分に確保しておくなど、最悪の場合に備えることでいざというときの損失が防げるのです。

また、神経質な性格は世間ではマイナスイメージを持たれがちですが、慎重で細かなところにも気づける目はビジネスで大いに役立ちます。小さなミスも逃さず完璧に仕上げることで、お客様からの信頼も厚くなります。冷静な判断ができるネガティブ思考・神経質な性格を逆手にとって、自分に合った分野で活躍しましょう。



専門家になれば職場での居心地がよくなる

内向的な性格の人は自己アピールが苦手です。いくら能力があっても自分を売り込むことがなかなかできないので、周囲からも低く評価されがちです。そこでおすすめなのが、何か人に負けない独自の専門分野を持つこと。専門家といっても、研究者レベルまで目指す必要はありません。ひとつの得意分野を持つだけでいいのです。
例えば、あなたがパソコンに詳しいとします。さらに勉強してパソコンに詳しくなり、社内であなたがパソコンの専門家という存在になれば、黙っていてもあなたの存在が周りに認められるようになるのです。

社内でも貴重な人材として一目置かれるようになりますし、「自分は必要とされている」と思えるだけで、職場での居心地がよくなるはずです。得意分野がなくても、この際頑張って勉強してみるのもひとつの方法です。



終わりに

内向的な性格の人にとって大切なのは、自分の持って生まれた性格を認めてあげることです。自分を隠そうとせず、もっと素直に自信を持って、自然な姿で生きていきましょう。あなたが自然な姿で接することで、相手も楽になり自然に接してくれるはずです。いつの間にか、あなたはもう内向的な性格で悩むことはなくなるでしょう。