INPACT 豊田一成の名言

豊田一成の名言

豊田一成

滋賀県出身。スポーツ心理学者/滋賀大学名誉教授
社団法人感覚刺激と脳研究協会代表理事
浄土真宗木辺派常照寺住職

メンタルトレーニングのパイオニアとして、愛工大名電高校時代のイチロー選手や、桐光学園時代の中村俊輔選手、ユース日本代表時代の小野伸二選手など、多数のアスリートを指導。

元日本オリンピック委員会オリンピック選手強化委員。元サッカー日本代表(ユース)メンタルコーチ。元びわこ学院大学学長。

心理学背景の精神統一的手法と、心身一元論を背景としたメソッドで、「気」など東洋思想を取込んだ心身統一的手法の2つのメンタルトレーニングプログラムを開発。

唯識論の観点から第六感、七感(未那識)、八感(阿頼耶識)まで思いを馳せる事により内容の充実を図るという仮説に基づいて実験実証を継続。

日本を代表する多くのアスリートらによって、その成果が実証されている。

Kazusige Toyoda

豊田一成

日本のスポーツ心理学者。滋賀県出身。

豊田一成の名言

とくに、心の中でのつぶやきを「内言」と呼んでいますが、ポイントは「~したい」ではなく、「~する」と考えること。「~したい」は願望でしかないので、目的に向かって集中できないのです。

五感を使って「うまくいく」とイメージすることと、自分で自分を励ますこと。このふたつで、結果を出せる男に生まれ変わる。

イチロー選手はゲーム後の時間をかけて用具の手入れをしますが、それはキレイ好きだからではなく、手入れをしながらゲームを振り返ってその日の自分を自己分析しているから。

人間は自分が評価した自分の能力にすごく執着し、つい人のせいにしがちですが、自分の頭で考え、反省して、悪いときのイメージをいいときに置き換えることで行動する力がついてくる。結果、自分のせいにできる人は、集中して物事に向き合えるようになるんです。

人間が成長するために、失敗は不可欠。ただし、その原因を他人のせいにする傾向が強い人ほど、本番で不安感や緊張感が高くなって集中力が低下し、同じ過ちをくり返すというデータがあるんです。そして、失敗を他人のせいにする最大の原因は自信のなさです。

人は「ダメだ」と思い続けていると、意識に根付き本当にダメになってしまう。思い込みさえ取り除ければ、能力は伸ばせるんです。

人の潜在意識は実際に起こったことも、想像したことも区別できない特徴があります。ならば、「できる」イメージを持てば、できるようになる。ネガティブな思い込みを取り除けば人は変わる。思い込みの力が強いなら、ポジティブな思い込みをすればいい。限界を取り払えます。

ポジティブなイメージが描きにくい人は五感を使うんです。スポーツ選手が最高のプレーをしたら、私は必ず状況を細かく振り返らせます。そのとき、いつ、どこで、どんな内容だったかだけではなく、景色や音、匂い……など「五感」のレベルまで落とし込んでもらうんです。高校時代のイチロー選手は、上手く打てた時に球がバットに当たった感触までイメージしていましたね。

集中力とは、言葉を換えれば「緊張や不安を取り除いて、必要な力だけを引き出すこと」。そのイメージを意識の中で鮮明に思い描くことができれば、脳は「それが現実だ」と認識し、自然と最高のパフォーマンスを発揮できるようになる。これは特別な能力ではなく、トレーニングと技術で身につくもの。もちろん、一般のビジネスマンの仕事にも応用できます。

-END-