INPACT 尾崎健一の名言

尾崎健一の名言

尾崎健一

株式会社ライフワーク・ストレスアカデミー 代表取締役

 メーカーに勤務後、大学院に進学し、臨床心理士資格を取得。その後、メーカーおよびEAP(従業員支援プログラム)にて人事部、メンタルヘルス問題対応の仕事を担当して独立。
 現在、企業のメンタルヘルス対応の仕組みづくり、人事労務問題対応のコンサルティングなどを行う。
 企業経験を活かしたコンサルティングや職場環境改善活動の実践に定評がある

【所属団体/資格等】
日本心理臨床学会、日本認知・行動療法学会、日本公衆衛生学会、日本ストレス学会、日本産業精神保健学会、日本臨床心理士会、日本産業カウンセラー協会、日本EAP協会など。 臨床心理士、シニア産業カウンセラー、博士(医学)

主な著書

『職場でうつの人と上手に接するヒント』(TAC出版)
『黒い社労士と白い心理士が教える問題社員50の対処術』(共著、小学館集英社プロダクション)
『仕事の悩みを自信に変えるドラッカーの言葉』(日経BP社)
など

Kenichi Ozaki

尾崎健一

臨床心理士

尾崎健一の名言

心がくじけそうになっている時は、自己肯定感が著しく落ちていることが多い。そんな時は、自分の仕事が「誰かの役に立っている(貢献している)」と思えると、自己肯定感がアップします。具体的には、自分が仕事をすることで、「何の役に立っているか」「誰が喜んでくれるか」を想像するといいでしょう。

何かの役に立っていない人はいません。ですから、何か不安を感じたら「貢献」に目を向けてみましょう。「貢献」に目を向ける方法は落ち込んでいる部下や後輩を励ます時にも役立ちます。

傾聴とは、「自分の知りたいこと」を聴くのではなく、「相手の話したいこと」を引き出して聴くこと。

出世欲は大きな成果を生み出すエネルギーになる一方で、欲の海に溺れてしまうと他人を傷つけたり、不正を犯したりと、問題行動につながります。そうならないためには、自分を見失わないこと。自分の異変にいち早く気づき、手を打つことが大事です。

努力の方向がズレていたら、どれだけ頑張っても評価されません。役割に応じた行動を取りましょう。

質問をする時は、相手の主観に立つことが重要。「私は~と思うけど?」といった自分を主語にした質問ではなく、相手を主語にした「○○さんは、どう思う?」という質問がいいでしょう。

最終的に何かを提案するにせよ、相手の考えや要望を十分に聴いてからでないと独り善がりの提案になります。だからこそ、相手の話を積極的に聴く「傾聴」が重要になってくるわけです。「話す」が1割、「聴く」が9割と意識するといいでしょう。

誰かに評価してもらいたい(褒められたい)と考えて働くと、「人のため」に働くことになります。評価者である上司の顔色を常にうかがいながら仕事をしたいですか? 主体的に働くためにも、「自分の仕事」に目を向け、自分で自分の行動を評価しましょう。それで充実感を得られれば、「評価してもらいたい」という承認欲求は、自然と減ると思います。

正当に評価されていないと感じたら、まずは自分が会社に対して「評価に値する貢献」をしているかどうか、考えてみてください。組織に貢献していないのに、「上司の好き嫌いや評価能力」のせいにしている人が多いんです。

周囲の評価を高めるのに即効性が期待できるのが、「誰よりも、朝早く出社する」こと。真面目に仕事と向き合っている姿を、周囲に分かりやすく見せることができます。

自分を見失いそうになっている時の「異変の兆候」を知っておくことも大切。兆候に気づいたら、立ち止まって「今の自分の姿」を客観視するといい。長期的な視点や善悪の視点で物事を捉えると、偏った思考や判断をしていることに気づきやすい。「自分がやっていることを親や家族に胸を張って言えるか」と考えるのも欲に打ち勝つための手法の1つです。

傾聴でよくある失敗は、「君の話はしっかり聴いたよ。では、今度は私の番ね」と、話を聴いた後に言いたいことをストレートに話してしまうケースです。話の内容によっては、反対意見を言ったり、内容を訂正したりする必要も出てくると思いますが、伝え方を工夫する必要がありますね。

特に注意が必要なのは、負けず嫌いな人。「負けず嫌い」に加え、「早口で話す」「時間に厳しく、常に効率を求める」「イラつきやすい」という言動が散見される「タイプA」と呼ばれる性格傾向を持つ人が当てはまります。タイプAの特徴は競争心が強いこと。ビジネスの世界では、競争心は必要になりますが、度が過ぎると「勝つためには手段を選ばない」という思考に陥るために危険です。強引な手法を取るだけでなく、ひどいケースでは不正に手を染めることもあります。

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著書

仕事の悩みを自信に変えるドラッカーの言葉
(内容)
「自分の仕事は何のため?」「“できない上司”と言われ、つらい」悩めるビジネスパーソンに贈る「経営学の巨人」、もう1つの読み解き方。

心を病む時代に問う、日経電子版で大人気の連載、いよいよ書籍化!

「不本意な配属で、自分が何のために仕事をしているか分からなくなった」
「“できない上司"と部下に陰口を言われつらい」
「仕事に人生を捧げてきたのに、定年後の雇用延長では職場で軽んじられる」

仕事に打ち込むほど悩みは増え、時にはメンタルヘルスのバランスを損ねる。
臨床心理士であり、職場のメンタルヘルスにかかわる対応やその仕組みづくりに携わるコンサルタントである
著者は、「経営学の父」と呼ばれるピーター・F・ドラッカーの名言に、その解を見いだした。
「この考えを経営者や管理職が実践したら、メンタルヘルス問題も少なくなるのに」
「この考えを働く人が理解していたらストレスも少なくて済むのに」。
ドラッカーの著書から珠玉の言葉を選び抜き、メンタルヘルス・マネジメントの観点で解説したのが本書だ。

「最初の仕事はくじ引きである。最初から適した仕事につく確率は高くない」
「あらゆる組織が、『人が宝』と言う。ところが、それを行動で示している組織はほとんどない」
「いまや企業は、従業員を会社人間にしておくことが、本人のためにも企業のためにも危険であることを認識すべきである」
「コミュニケーションとは、知覚であり、期待であり、要求であり、情報ではない」
「冷たく、厳しく、不愉快そうでありながら、誰よりも多くの人たちを育成する人がいる」

ドラッカーの言葉は、思考の転換を促す。悩みを抱える人は、その悩みを自信に変えるためにどうすればいいのか。
メンタルヘルスのバランスを崩した部下や同僚、もしくは上司を持つ人は、彼ら彼女らにどう接すればいいのか。
そして経営者や人事部は、働く人がモチベーション高く仕事に臨めるように、どんな支援ができるのか。
事例を盛り込んだ全21章で、メンタルの様々な問題への対処法、改善法を探っていく。

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『職場でうつの人と上手に接するヒント』(TAC出版)
(内容)
うつ病を含む気分障害の診断数は、ここ10年で2倍以上となっており、メンタルヘルス不調による1ヵ月以上の休職者がいると答えた会社は70%以上にのぼるという調査結果もでています。

事実、うつ病の生涯罹患率は約5人に1人といわれており、うつ病という診断名を自ら公表する人や、うつ病で休職した人がいるという職場も珍しくなくなりました。

うつ病の同僚に対して、職場でどう接していけばよいのか?それは、非常にデリケートな問題です。

よかれと思って発した言葉や行動したことが、相手にとって逆効果になってしまうかもしれないと思えば、どうしても不安になってしまいます。

本書は、職場での30のケースをもとに、メンタルヘルス不調者と上手に接していくためのヒントを伝授していきます。

【こんなケースが紹介されています】

○ 復職時に、なんと言って迎え入れてあげればよいか、悩んでいます。
○ 本人が復帰をあせっているのですが、どのように説明すればよいでしょう?
○ まだ本調子ではないはずなのですが「もっと仕事をしたい」と言ってききません。
○ 就業中に離席する回数が増え、なかなか戻らなくなってしまっています。
○ 先輩がうつ病のような症状なのですが、自覚しておらず、病院にもいきません。
○ 休職前と復帰後で本人の性格が全く変わってしまい、周りがとまどっています。
○ 本人の病状を気にしすぎて、周りのメンバーの負担が増加しています。
○ うつ病を全く理解できない同僚のせいで、いじめのような状況になっています。

こういったシチュエーションで、悩みをお持ちの方に最適な一冊です

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『黒い社労士と白い心理士が教える問題社員50の対処術』(共著、小学館集英社プロダクション)
(内容)
会社員の身近には、メンタル不調やセクハラ・パワハラなど、対処に困るさまざまな問題が起こります。深刻な悩みを抱える方が多くいる一方で、残念なことに、これらを逆手にとってトラブルを起こす“問題社員”も増加しています。

本書は、一見ありえない問題から、どこの会社でも起こり得る身近な悩みまで50のトラブル相談に、コワモテな“黒い社労士”の野崎大輔氏と穏やかな“白い心理士”の尾崎健一氏が対処術を伝授する「社内トラブル解決の超入門書」です!

【出版社からのコメント】
主任から社長まで、一人でも部下がいる人は必読! 社内トラブル解決の超入門書!!

①相談内容を濃密なギャグタッチで4コマ漫画化! 読み物としての面白さも充実!! 本書に登場するトラブルや問題社員に対する多くの相談内容を、アメコミ風のギャグタッチで知られる藤波俊彦氏が4コマ漫画化! 楽しみながら、ひと目で相談のイメージをつかむことができます。また、相談内容は具体的な事例をもとにしてドラマチックに再構成。色々な会社の内情を覗き見ることのできる読み物としても楽しめます!

②コワモテな“黒い社労士”と穏やかな“白い心理士”が、それぞれの専門的な視点から対処術を伝授!! 相談に対するアドバイスは、“黒い社労士”の野崎大輔氏が法律や制度の観点から厳しい意見も辞さずに回答、“白い心理士”の尾崎健一氏が人間の心理面を踏まえた観点から回答します。二人の専門家によるそれぞれのアドバイスを参考にして、“シロクロつけ難いトラブル”への両面的な対処術を知ることができます。

③会社で起こるトラブルを6つのジャンルに分類し、バラエティ豊かな50の相談を掲載!! 最近の閉塞感に満ちた社会情勢の中で増加傾向にある今日的な会社のトラブルや、多くの会社で頻発する身近なトラブルを「メンタルヘルス編」「極悪社員編」「新人社員編」「非常識社員編」「あるある社員編」「人事もつらいよ編」という6つのジャンルに分類、多くの方を悩ませる50ケースの相談を掲載しました。気になるジャンルや相談から読むことができます。

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