言っていることと、やっていることが違うというのは、上司として部下にもっとも信頼されないパターンです。
どんなにすばらしいことを言っていたとしても、
「あの課長は、言っていることと、やっていることが全然違うからなぁ」
「どうせ、口だけだろう」と思われているようでは、誰もついてはこないでしょう。どんなポジションの人でも、言行を一致させることは大切ですが、部下からの信頼を得る必要がある上司であればなおさらです。
「生き残りのために、徹底的にコストを削減していく」と言っている上司自らが、接待などで大金を使っていたら、部下たちはどう思うでしょうか。自分たちだけが、経費節減で不自由な思いをしていると感じて、モチベーションは低下してしまうでしょう。
言行一致に関して、おもしろい話があります。 ある二つの会社があって、一方の社長は「お客様と従業員をたいせつにする」と宣言して経営していたのですが、もう一方の社長は「従業員に株を持たせるなんてもったいない。いい思いをしたかったら、従業員も自分で会社をつくればいいんだよ」と言っていました。
普通に考えれば、前者の社長の言ってることのほうが正しく、従業員からの信頼も得られるように思えます。ところが、前者の社長は言うことは立派でも、実際には自分の利益しか考えていない経営者だったのです。そのため、前者の会社はつぶれてしまい、後者の会社が残ったのでした。
言ってる内容が正しいかどうかは別として、リーダーというのは言動が一致していることが、非常に大切なのです。リーダーシップの根本にあるのは、「責任をもつこと」にほかなりません。だからこそ、自分の言ったことには、責任を持つのは当然のことなのです。
あなたも、自分の言葉に責任を持っていますか。どんなに立派なことを言っても、行動が伴わなければ、部下たちはシラけてしまいます。もう一度、冷静に自分の行動を振り返ってみてはいかがでしょうか。