上司となったからには、約束を守ろう。 そんなことを言うと、「なんだ、あたりまえのことじゃないか」
「そんなことなら、小学生でも知ってるよ」と感じる人も多いでしょう。たしかに、あたりまえのことです。 ですが、私の信条は、「誰にでもできるあたりまえのことを、誰もができないくらい徹底して続けることです」です。あたりまえのことを軽んじている人は、得てしてあたりまえのことができずに信頼を失っているものです。
よくあるのは、お酒を呑みながらや、昼食をとりながら、一緒に歩きながら、何気なく軽い気持ちでした約束を忘れるパターンです。さて、約束を守るといえば、その第一歩は時間を守るということです。時間というのは、それぞれの人にとって非常に大切な資産です。その資産をうまく使えば、利回りが高まり、大きな利益を得ることができます。反対に、資産を有効に使えなければ、利回りが低くなり、ときには損をしています。
もし、あなたが約束の時間に遅れてしまったとしたら、相手の大切な資産を無駄にしているのだ、ということを肝に銘じてください。会議をするとき、遅れた人を待っているなんてケースがたまに見受けられますが、これほど馬鹿馬鹿しいことはありません。たった一人のせいで、そのほか多くの人が時間という大事な資産をどんどん投げ捨てているからです。
私は、遅刻者がいてもかまわず会議をスタートさせます。私を含め、時間を守っている人間の資産が無駄になるのを黙って見過ごすわけにはいきません。上司は部下に対してでも甘えることなく、しっかりと時間や約束を守るべきです。その積み重ねが、信頼を生み、人間関係を円滑にしてくれるのです。
信頼というのは、筋肉のようなもので、一日二日のがんばりですぐに得られるものではありません。長い間、地道に積み重ねた末に得られるものなのです。あたりまえのことを軽視せず、
誰もができないくらい徹底して、継続してみてください。
結果として、きっと大きな信頼が得られるはずです。