伝えるべきことを、誰にでもわかる言葉で言い続けるというしつこさは、上司としてとても大切な能力です。
上司が部下を叱り付けているシーンを覗いてみると、「前にも言っただろう」「いったい、何度言わせれば気が済むんだ」 というフレーズが良く使われています。
一度言ったことをしっかりと理解して、実行して欲しいという気持ちは分かりますが、いつでも、誰にでも、すんなりと理解してもられると思うのは、ちょっと甘いでしょう。
上司の中には、一度伝えたことは「相手も理解した」と勝手に解釈して、二度、三度といわないというタイピの人もたくさんいます。 しかし、本当に大事なことは「もう、わかったよ」「勘弁してくれよ」と相手が思い、耳にタコができるくらい、繰り返し言う事も必要なのです。
部下たちに「しつこい」「うるさい」と思われることを恐れずに、繰り返し言えるというのは立派な能力です。
おもしろいことに、「しつこい」と思われながら、何度も同じ事を言い続けた部下が、後々自分の右腕として大いに力を発揮してくれるということがよくあります。それだけ、思い、考え、理念というものを共有できているため、黙っていても同じ方向へ走っていけるということなのです。
会社を経営している立場からいえば、会社が小さな頃、私の近くで同じことを何度も言われた社員たちが、成長した会社でも幹部となっているのです。 自分の考えや理念を理解してくれた部下たちというのは、さらにその部下たちにも、同じように大切なことを繰り返し言い続けてくれるものです。 そうやって、共通の意識を持ち、組織全体の文化へと育っていきます。
最初はたいへんだと思いますが、大事な事は、言葉を変え、言い方を変え、切り口を変え、たとえ話を帰るなどして、しつこいくらいに言い続けてみて下さい。