上司が部下を統率し、部下を引っ張っていくためには、ルールや規律が不可欠です。「このやり方は自分には合わないので、自分流でやらせていただきます」「共有しているデータベースの形式はあまり好きではないので、私だけ別のシステムを使うことにしました」 なんて事をそれぞれの部下が言い出したら、それこそ部門はバラバラになってしまいます。部門はひとつのチームですから、最低限のルール、規律をつくって、全員がそれを守らなければなりません。また、上司の考え、マネジメントポリーを実現するためにも、規律を定めて、部下を管理する必要性はあるでしょう。ただ、ここで注意して欲しいのは、部下を規律で縛りつけてはいけないということです。
「このやり方がルールだから・・・」
「規則で決まっているから、こうしておけばいいんじゃないか・・・」
とばかり思うようになってしまったら、部下は自分で考えることをしなくなり、能力を最大限に発揮できなくなるでしょう。そればかりか、ミスをしてもルールのせいにできてしまいます。規律を守るという裏側には、「自分で考え、自分で判断し、実行している」と部下が感じられるような自由裁量を認めることも必要なのです。
そもそも、人間は、自分で考え、自らの判断で行動しているときが、もっとも大きな成果を上げます。そのためにも、上司としては、部下が自ら判断し、行動する環境をつくってあげることも重要な責務です。自由と規律というのは相反する要素ですが、この二つをバランスよく織り交ぜながら、部門をマネジメントしていくことを常に意識することが大切なのです。
この機会に、部門全体を見直してみてください。
規律が少ないために、部下が勝手な動きをして、部門が正しい方向へ進んでいないなんてことはありませんか?
反対に、自由が少なすぎて、部下が自らの判断で行動しなくなってはいませんか?