車両事故により電車が遅れて、そのせいで遅刻してしまったとしたら、それは誰の責任でしょう?
「そりゃ、鉄道会社の責任に決まっているだろう」
と答えるのが一般的です。
たしかに、車両事故を起こした責任は鉄道会社にありますが、その電車が遅れないと決め込んで乗車したのはあなた自身ではないでしょうか。要するに、遅刻をした責任はあなたにあるのです。
上司に限らず、仕事をするからには、すべてが自己責任であるという意識が必要です。 私はそんな社員のことを「プロ社員」と呼んでいますが誰もがプロ社員でなければならないのです。なかでも、部門を統括している上司なら、なおさらこの意識は 重要です。
たとえば、部下がミスを犯したとき、「いったい君は何をやっているんだ」 「私に恥をかかせるんじゃない。」など、叱り付ける上司がいます。 ミスをした部下にミスの内容を認識させ、反省を促すことは大切です。 しかし、同時に「上司として自分に落ち度はなかっただろうか」「上司として、このような指導や指示をしていたらミスをせずに済んだのではないか」と自分の問題とし て、振り返ることもしなければなりません。
[部下の成功は自分の手柄」「部下のミスは部下の責任」という上司がたまにいますが、それはいけません。上司として考えるべきことは、まったく逆なのです。また、いくつかの会社や部署が合同で取り組んでいるプロジェクトなどの場合、「これはうちの管轄じゃないな」「これは、あそこが犯したミスだから、うちとは関係ない」と過剰なまでに組織の垣根にこだわる人がいます。
これも、大きな間違いだと私は考えます。どんな問題でも、自分が関わっている限り、自分の問題として捉え、自分にできることはないかを常に考える姿勢が必要です。
上司は間違ったセクト主義を持っていると、当然、部下たちも自分のテリトリーにこだわるようになります。そうなると、責任を押し付け合ったり、相手をフォローする意識がなくなるなど、組織が弱体化する原因となるので注意しましょう。